毎月臨書部の条幅課題に取り組んでいるのですが、「墨量が足りない」と何度も指摘されていました(;^_^A。普通の硯しか持っていなかったため、「墨池」を購入。使ってみたら筆にしっかりと墨が保たれて、想像以上に使いやすい!!大きな作品を書くのに、非常に便利なアイテムでした。墨池の特徴や使い方などを詳しくご紹介したいと思います。

墨汁をためる大きな容器 蓋と筆置き、注ぎ口があり便利

墨池は「ぼくち」と読みます。硯の一種で「墨池硯(ぼくちけん)」とも呼ばれる書道アイテムの一つですが、水墨画や書画にも使われます。私は日本習字のオンラインショップで購入しましたが、書道道具が売っているお店には大概置いてあります。大きいホームセンターにもあるかも。私が買ったようなプラスチック製(ABS樹脂)のものなら数百円で買えます。

書道教室に行っていたとき、先生が使っていたことを思い出しました☆

墨池は墨汁を入れるための容器なので、普通の硯と違って墨をすることはできません。もちろんすった墨を入れて使うことはできるので、併用する人もいます。特徴は何といっても「大量の墨を入れることができる」こと!!これが最大のメリットです。私が買ったものは、墨池のサイズとしてごく一般的なもので、高さ50㎜×直径110㎜。この容器の中に約200mlの墨汁を入れることができます。
大きさのイメージはこんな感じ。蓋付きですが完全密閉ではありません。でも少し席を離れる時に蓋をしたり、物を移動する際に運びやすいのはとても便利♪

プラスチック製だととても軽い!持ち運びにも便利(*‘∀‘)

ちなみに蓋の裏側は仕切り皿になっています。書道では使うことはありませんが、絵を描く際には使えそう!墨池の真ん中部分には「筆ならし」の突起があり、左右には筆置きがついています。

一般的な墨池の形。蓋がお皿になってますが、書道だと使わないかな(;´∀`)

ちなみに墨池の素材についてですが、大きく分けて3種あります。墨池を使うのが初めてという人はまずは安価なプラスチック製を使ってみてから、他のものを検討するのがおススメ☆
プラスチック製(ABS樹脂)…数百円で買える。軽くて持ち運びに便利。※私が買ったのはこちらです(*’▽’)
陶磁器製…デザイン性があり、明るい色や柄入りのものもある。重みがあり安定感があるが、落とすと割れる。高級感あり。
金属製…主に銅製。殺菌作用があり、墨が腐らずに品質が保てる。味わいがある色合い。種類が少なく高価。

墨池は、墨汁を入れて使います。(書画などの場合は、水を入れて筆洗いとしても使えます。)
書道の場合は、一般的に条幅などの大きな作品でたくさん墨汁を使う場合に使用します。池部分が広いので、大きな筆もしっかり根元から墨を浸せます

筆ならしの部分では、余分な墨を落とせます。この筆ならしの部分があることで、容器の淵が汚れない♪また私が買ったものには筆置きが2か所ついており、太い筆と細筆を置くことでき便利でした。

余った墨は注ぎ口から戻せます。周りを汚すことなく、注ぎやすいのが嬉しい!※ただし、容器に戻すことは墨汁の品質が落ちてしまうのでお勧めされていません。でもほとんどの墨池にはこの注ぎ口が付いています(^▽^;)

使い終わった後はすぐにしっかり洗うのが良いと思いますが、とりあえずササっと拭いておけば後片付けも楽です。↓真ん中の筆ならしの突起が邪魔でやや拭きづらいですが。笑

墨池のお蔭で、条幅課題はいつもより墨量多めにのびのび書くことができました(*^-^*)!最初に容器に墨を入れたきり墨を足すことなく、墨継ぎの回数も減ったような。このサイズで墨池の便利さを実感したので、もっと大きな作品を書く際にはさらに重宝すると思います☆

2月号の条幅課題。もう「墨量が足りない」と注意されないといいなぁ~

墨池、本当に買ってよかったです(*ノωノ)!高くないものなので、一つ持っていても損はないかと。できるだけ書道にお金をかけたくないなと思っていたので小さな硯を無理やり使っていたのですが、適した道具があるとストレスが無い…!楽しく気軽に書道をするために、今後も必要に応じて色んなものを試してみようかなと思います(*^-^*)。
◎↓素材の違う墨池。好みの墨池を見つけてくださいね◎