「書道の師範」というと書道を学ぶ人やこれから学びたいという人とっては憧れですし、書道に馴染みが無い人にとっては「凄いけど…本当に凄いの?」とピンとこないかもしれません。私の場合は、大学3年生の時に日本習字の漢字部七段を取得し、允許式にも出席しました。(→そしてその後ほどなくして辞めるという…(;’∀’)。今はブランクを経て臨書部に入り直しました。)でも実力を見ると、本当にまだまだだなと心底思っています。
書道の師範について、日本習字はもちろんですが、他の流派も含めて一般的にどういうものなのかをここではご紹介していこうと思います。色んな書道会がありますので、この記事は参考程度にかるーく読んでいただけたら幸いです(^▽^;)。
※写真の服は、允許式の時にいただき着用した允許服です。久しぶりに箱を開けました。自信をもって袖を通せる日がまた来ますように☆

書道師範は万能な免許ではない 実力の目安を表すもの

そもそも「師範」というのは、民間の資格となり、流派などによってその定義は異なります。ですので、これを持っているからと言って〇〇ができるという万能な資格ではありません。実際師範を取得していなくても書道教室が開ける書道会もありますし、習い始めて1年半~2年くらいの超短期間で師範が取れてしまうところもあります。逆にかなり上手であっても師範を獲るのはとても難しいところもあり、「師範」という一言で実力を正確に測るのは難しいのが現状です。ただ同じ書道界の中では、実力をはかる目安になります。

ちなみに私が入っている日本習字のHPには下記の説明がありました。※一部抜粋
師範免許とは、日本習字教育財団が独自に制定し発行する実技指導力の証明。当財団講座の教室開設時(団体受講時)に、指導者としての各種特典が受けられます。」「日本習字の師範免許を取れるまでの期間は個人差によります。最高位の教授免許状(五段)の場合、最短で取得される方で5年、ゆっくりとマイペースで学習される方(退会や長期の中断時期を除く)の平均で8年といったところです。」

大人の部は8級~八段まで。六段から試験制です!
こっちは子どもの部。10級から八段まで。八段を合格すると、確か大人の部に飛び級もできます。
臨書部は半紙と条幅で段級位が異なります(ただ今受講中です~◎)

↑これらはあまり公式ホームページに載っていなかったので一部ご紹介しました☆入会すると詳しい冊子がもらえるので、段級位・資格に関してはそちらをご参照くださいね(*^^)v

書道師範を持っている →就職は?書道教室が開ける?

書道師範の免許を持っていると就職に役に立つか?答えは、はっきり言うとNOです( ̄▽ ̄;)。長く続けてきた「特技」として評価はされますが、書道の師範を持っているからと言って、就職がとても有利になるかと言ったらそうではないと思います。※もちろん書道に関係する仕事、字がうまいことが重宝される一部の仕事などは優遇されることもありますが。
書道教室を開くことに関しては、基本的に師範であることは最低限クリアしなければならないことです(日本習字ももちろんそう)。師範を持っていることも大切ですが、それよりも大切なのは書道の先生としてやる気&素質があるかどうか。個人で書道教室を開くということは、書道の環境を整えて、生徒やその親とのやり取りをする、場合によっては営業活動をしたり、お金の管理をする必要もあるからです。師範の資格ひとつで「書道教室ができまーす」という簡単なものではありません。もちろん書道会によってバックアップや支援もあります(日本習字でも、指導者向けの講座やアイテムなどもあるよう)。教えるのは初めて、という人でも書道の技術と「生徒に教えたい」という強い気持ちがあれば良い先生になれると、私は思います(*’▽’)。

私の場合 段級位より…、いつかちゃんとした大きな作品を書きたいなぁ

少しだけ私自身の話をしますが、私は日本習字の漢字部(一番標準的な部です)で七段までとりましたが、昔は書道教室に通っていて不明点はすぐに先生に聞けた環境にいたため、私だけの実力では無かったなぁと思っています。とてもじゃないですが、15年のブランクを挟んで今最高段位の八段に挑戦する勇気は無いので、臨書部の「新」から再スタートを切りました(*^^)v。通信講座なのでマイペースに楽しく書いています。ゆくゆくは臨書部でも師範をとって…とは実はあまり考えていません(;^_^A せっかく古典を学んでいるのですから、流派など関係なく応募できる書の公募展などにいつか出せたらいいなぁ~なんて思っています☆未熟ではありますが、臨書の練習の記録を載せていますので、あたたかく見守っていただけたら嬉しいです!
◎↓大人向けの素敵な書道セットを見つけたので貼っておきますね(∩´∀`)∩こういうの探したりするの本当に好き。笑