これまで長く書道をしてきましたが、教室で習っている時や書道部だった時は、展示の際に先生を経由して表装をしてもらってきました。ブランクを経て今は家で一人書いているのですが、表装は安く、とにかくできる限り自力でやりたい!と思い、今回は表装に挑戦したいと思います(=゚ω゚)。書道歴は長いですが、これに関しては完全なる初心者です(笑)。完成度は決してすごい高いわけでもありませんが、誰かの参考になったら嬉しいです!★この時の作品、提出しなかった2番手の作品を表装することにしました(^-^)
※今回の記事【1】は作品を裏打ちし、【2】では【1】で裏打ちしたものを仮巻で飾れる形にします。

裏打ちで紙に強度をプラスし、仮巻で安く飾れる状態にします!

今回はペラペラの作品の紙を裏打ちの紙で補強し、仮巻で安く飾れる状態にします。※「表装」という言葉を私は使ってますが、厳密に言うと表具やなどの業者さんの力を借りたりして、きちんと展覧会などに展示できる状態にすることです。今回は「仮」のカタチになるので、自分や子どもの作品を家に飾るのに適している方法です。素人がやると、少なからず多少しわができます。

【私が用意したもの】
●自分の作品(半切サイズ)
●裏打ち専用紙…◎↓こちらの「呉竹 半紙 裏打専用紙 半切 厚口 LA18-15」を購入。

●仮巻軸…「エヒメ紙工 ゴークラ 仮巻軸 雲花紙 EA13 半切 44×170cm」を購入。(詳細は次の記事で!)
●一文字シール…日本習字オンラインショップで購入しました。一般的に100円~買えます。(詳細は次の記事で!)
※その他に、シワ伸ばしの際は、新聞紙、アイロン、霧吹きを用意。裏打ちには、定規、鉛筆、大きめの書道用下敷きを用意します。

裏打ち専用紙・アイロン・霧吹きを用意 しわが伸びて、紙が厚く頑丈になります

裏打ち用の紙は、本来でんぷんの糊を刷毛で塗りますが、私はアイロンで簡単に裏打ちができる呉竹の専用紙の厚口を購入。ちなみに飾るのが目的なら厚口がおススメ。巻いた状態で保管するなら、厚口じゃない方が巻きやすいです。半切版5枚分の360㎜×7200㎜の長さがあるので、失敗しても大丈夫!基本的に商品についてる説明書を見てやってみてくださいね~。余談ですけど、呉竹ってお手頃価格で使いやすい物が多いので大好きです。呉竹の筆ペンもお気に入り♪

中に説明書が入っているので、初めてでもなんとかできます!!

《1》作品を霧吹きで濡らし、のばす
新聞紙を広げて作品を裏返し、全体的に霧吹きをします。15分程置き、シワができない程度に乾燥させます。

乾燥しすぎてもダメだし、湿ったままのアイロンがけも失敗の原因になります(;・∀・)

《2》アイロンがけをして、裏打ち専用紙を貼り付ける
書道用の下敷きの上に、《1》の湿らせた作品を裏返したまま置き、その上に裏打ち専用紙の裏面を張り合わせ側にして置きます。裏打ち用紙は「光沢のある側が裏面」で、裏面に糊が付いてます。←アイロンに当たらない側を裏面にします
アイロンは中~高温で、ムラなくアイロンします。まず真ん中部分をアイロンがけし、そこから外側に少しずつシワを押し出すイメージで。アイロン後、5分程放置します。

下に敷くものは新聞紙はNG。新聞の字が写ってしまうことがあるようです。
ちなみに…↑注意していたつもりだったんですが、やっぱりシワが出来ちゃいました(;・∀・)。
でも裏側はシワがはっきりしてますが、↑表側から見たら(指さしてる箇所です)まぁ…誤魔化せます!!大丈夫!初心者さん、諦めないで!笑

余分な部分をカッターで裁断したら完成。反りなどが出た場合は、重しをのせて3時間ほど置くと、綺麗に仕上がります。

初めてなので多少汚くなっちゃいましたが、分厚くしっかり仕上がりましたー( *´艸`)

↑いまいち写真だと伝わらないのですが、シワシワで気を抜くと破れてしまいそうな書道の作品が、裏打ちによって頑丈に補強されました(*^-^*)。ここから仮巻に張り付けていくのですが、例えば子どもの思い出の作品を保管したいとか、短期間リビングに貼っておきたいとか、画鋲で自分の部屋に貼りたいとか…そういう目的なら裏打ちだけでも十分だと思います!むしろ普段から裏打ちに慣れておけば、いざという時に失敗なく裏打ちができるかと!
「半切画仙紙の作品を表装してみました【2】初心者でもできる仮巻軸に貼る方法とコツ」はコチラです(*^-^*)。
◎↓裏打ち専用紙の厚紙じゃないバージョンです!

◎↓半紙用もあります!子どもの作品、これで裏打ちしたら喜びそう!

◎↓全紙用。大きいので、半切とかで慣れてからの方が良いかも!