臨書の練習では、お手本や参考資料がとても役立ちます☆今回、昇段試験に向けて王義之の「蘭亭序」に力を入れていきたいなと思い、参考になる本を探していたところ、口コミと評判が良さそうだった「手本蘭亭序」を見つけ、購入してみました。値段がお手頃なのに、お手本としてとても使いやすく文句なし(*´▽`*)!蘭亭序を臨書する方におススメなので、詳しく紹介したいと思います♪

高校の副教材としても使用 B5判・64ページで持ち運びもしやすい

「手本蘭亭序」は教育図書のホームページで副教材としても紹介されている冊子です。書道を学ぶ高校生でも使いやすい本ということで期待大☆内容紹介文に「『神龍半印本蘭亭序』の文字を拡大し、半紙6文字に配置した手本集です。各ページに、ペン字の筆路解説が付いていますので、筆順やくずし方のわかりにくい部分も不安なく書けます」と書かれていました。
※王義之が書いた真跡は残っておらず、今に伝わる蘭亭序の字は、全て模写や刻本です。「神龍半印本」は「八柱第三本」とも呼ばれる墨跡で、臨書しやすく教科書などで幅広く掲載されています。(→詳しくは、こちらの記事で紹介しています!

「手本蘭亭序」より☆1ページ目から早速蘭亭序の冒頭部分が登場♪
★拡大手本 ガイド線、骨書き有り 分かりにくい文字は詳しい説明付き

本の大半は図番を拡大したお手本になっています。1枚のお手本に六文字がバランスよく配置されるように、一文字ずつ拡大する倍率を変えてあるそう。蘭亭序の歴史や特徴などが詳しく解説されているという訳ではなく、タイトル通り「お手本」です。余計なものはなく、かえって好印象です!w

「手本蘭亭序」より☆ちょうど今練習している箇所があったので撮ってみました(^^)

↓見えにくいかもしれませんが、薄く縦横斜めの赤線が引かれています。半紙を縦6マス×横4マスに折ってから使うとガイド線を参考に書くことができます。それから、下部分には骨書きがあります。シンプルだけどこれが本当に分かりやすい!難しい字や複雑な字は必ず書き順が書いてあるので迷いません。

「手本蘭亭序」より☆↑この骨書きを求めてました…( ;∀;)有難い!
「手本蘭亭序」より☆釈文(現在使われている字にあてはめた文字)も書かれています!

一部の分かりにくい、難しい文字は、*印がついていて、冊子の後ろの方にある説明ページにも載っています。蘭亭序は324文字ありますが、説明ページに載っている文字は140文字分行書ならではの書き方、蘭亭序ならではの書き方だったり、原文では不鮮明な部分の解説が書かれています。

「手本蘭亭序より」より☆細かい!これ書いてくださった方、本当に凄いです。

本の最後には、音読み索引があります。324文字+推敲(文章の表現を吟味し、より良い表現に修正すること)して消されてしまった9文字が掲載。よく使う音読みの50音順に並んでいます。載っている全ての文字のページが載っているので、例えば「以」だったら、掲載ページは7カ所あるので他の部分での書き方が参考になるし、蘭亭序っぽく好きな文を創作する時にも調べやすいです。

「手本蘭亭序」より☆部首別一覧もあるので、音読みが分からない時も調べられます(=゚ω゚)ノ

このお手本は半紙で6文字配置して書くようにまとめられていますが、もちろんそれに限らず使えます☆私がやってる日本習字の臨書部のお手本は文字が結構小さいので、このB5判サイズでも大きく感じます(*‘∀‘)。すっごく参考になる!!

神龍半印本のお手本なので、これが蘭亭序の全てではありませんが、臨書を学ぶならとても便利だと思います( *´艸`)。お手頃価格で薄い冊子なので、買いやすく持ち運びしやすいのも嬉しい☆手元に置いておいて損のない一冊ですよ♪
◎↓この本です~◎