私が臨書と出会ったのは高校の書道の授業でのこと。小1から書道は習っていましたが、臨書については知識としては何となく知っていても、真剣に取り組んだことはありませんでした。過去の優れた筆跡を手本として書く臨書は、その魅力を理解するのはちょっと難しい。ブランクを経て、今は臨書部として書道の再スタートを切った私ですが、臨書を書けば書くほど視野が広くなると感じています♪ここでは私個人の感想も含めて、臨書とは何か、魅力や学ぶ意味をお伝えしようと思います(*’▽’)

「正しく書く」だけではない、臨書を通じてもう一つ先の世界が広がる☆

臨書は、優れた筆跡=古典をお手本にして書きます。石などに掘られた文字を拓本にとったものをお手本にすることが多く、独特の味わいがありつつも初心者には筆脈などを読み取るのが難しくもあります。私が高校の頃使っていた教科書の最初の方に、臨書についての紹介がありました。「これまで(小中学校)は文字を整えて正しく書くことが重要だったが、これからは臨書に触れ表現力や想像力を磨くことが目標」。「上手に書く」だけではない、もっと芸術としてとらえることを臨書を通じて学んでいくのです◎

15年前の教科書「書道I」より☆右は九成宮醴泉銘。左はその臨書(上が形臨、下が意臨※詳しくは下で解説)。

臨書には3つの種類があります。
(1)形臨(けいりん) …古典の字形や用筆に迫ろうとすること。そっくりそのまま書く。☆私は今ココを重視して練習中(゚∀゚)

現在の教科書「書道I」より☆↑これは「形臨」ですね。何にせよ、まずはここからスタート!!

(2)意臨(いりん) …形臨に対する語。古典の形以外の要素(雰囲気、運筆のリズムなど)を重視して書くこと。
(3)背臨(はいりん) …古典をよく学んだうえで、手本を見ないで書くこと。

倣書(ほうしょ) …古典で学んだ技法などを活かし、その古典とは違う語句を書くこと。
ただ写すだけではなく、その文字を自分の中にとり込んで、新しいことを生み出すことができれば、自分の表現方法もぐっと広がります

古典で学んだことを活かして、創作へ…!(これも現在の教科書「書道I」より☆)

焦らなくても良い、じっくりと少しずつ書いていると見えてくるものがある

ここからは少し私自身が臨書について感じていることを。
私は高校の書道の授業で臨書に出会い、途中から書道部に入って、古典を始め色んな書き方があるということを広く教えてもらいました。当時は一つの古典に集中するのではなくて、それぞれ特徴の異なる古典を色々かじった感じです。
そこから、もしもっと創作の世界に入ったら、今とは違った雰囲気の作品を書くことができたかもしれませんが、当時私はまだ「正しく美しく書きたい」という想いの方が強かったのが事実。小さいころから日本習字の漢字部を学んでいましたが、臨書部があることすら知りませんでした。
そこからブランクを経て、ふとしたきっかけ(書道の青春マンガを読んだこと、がきっかけですが(^▽^;)笑)でまた書道を再開するにあたって、今度は「臨書を学びたい」と思ったのです。

この「とめはねっ!」というマンガ、本当に読んでほしい!!古典、たくさん紹介されています(*‘∀‘)

あの時わからなかった臨書の魅力がもっと知りたい。日本習字の観峰流の書き方も好きだけど、そこの枠を超えてたくさんの人と繋がりたい。そう思い、日本習字の臨書部(通信)で再入会しました。
これまでに分からなかった臨書の良さ。それが少しずつ分かってくるのが本当に楽しい。何百年も前に書かれた、もしくはそれよりもずっと前に書かれた文字を見て、考えて、臨書する。優れた書は、これまで数えきれない人がそうやって何度も何度も写し書かれてきた。そのたくさんの人たちと少し繋がれた気がするのです。

臨書部7月号課題。まだまだですが…毎月頑張って課題に取り組んでます(゚∀゚)☆

今後たくさんの古典に触れてその神髄がもう少し分かるようになったら、創作したり、公募展にも出してみようかなと思っています。ゆっくり、じっくり。このまま、おばあちゃんになるまで臨書を通して書道の世界にいることを楽しめたらいいなぁ( *´艸`)

★臨書について 良さそうな本があったので載せておきますね♪

★書を書くのに必要な漢詩などが解説とともにたくさん載っている本。昔からの定番の本ですので載せておきますね♪