私は現在日本習字臨書部で書道を学んでいますが、通信講座なので慣れない臨書に苦戦することがあります。日本習字のお手本は冊子になっていて課題のポイントはまとめられているのですが、今後昇段試験を意識した時に、ひとつひとつの古典をしっかり理解するにはお手本だけでは足りないと感じたため、良さそうな本を探していたところでした。
今力を入れている古典は「孔子廟堂碑」。二玄社の「臨書を楽しむ」シリーズの評判が良かったので、「臨書を楽しむ② 虞世南 孔子廟堂碑」を早速購入。内容がとても良かったのと、臨書を学ぶ人の参考になればと思い、詳しくご紹介したいと思います(*‘∀‘)!

解説豊富!テキスト・お手本として完璧 「口コミ好評、評判良し」の理由に納得

ちょこちょこと書道の本を買っている私ですが、二玄社の本を買うのは初めて!書道の書籍を探していると必ず二玄社の本が出てくるので、一度買ってみたかったんです(*´▽`*)。書道美術関連の本が豊富なので、興味がある方はぜひ二玄社のHPも見てみてくださいね
わくわくしながら見てみると…、書道・臨書を学ぶ上で完璧な本でした。私はネットで購入しましたが、口コミや評判がとても良かった訳が分かった気がします☆私が良かったと思うポイントを中心にお伝えしますね(*‘∀‘)。

【1、A4サイズの程良い大きさ】
77ページで、大きさも厚さもちょうどいい(*ノωノ)

これ、私にとってはとても重要なポイントでした。単行本の方がカバンに入れやすく持ち歩きやすいですが、書道のお手本にするにしては小さすぎます。A4判だと、横に置いて字が書きやすい♪また原本や作例を見るにしても、程よい大きさがないと見にくいので、これがベストサイズだと思います(*’▽’)☆

【2、書き方の解説がていねい、ポイントが分かりやすい】
10・11ページより☆書き方が本当によく分かる(´;ω;`)感動。

孔子廟堂碑の特徴のある細かい書き方がとにかく詳しく書かれています。横画、縦画、はね、転折、はらい、点、主画、向勢、余白。どれも押さえておきたいポイントです!特徴がただ文字で書いてあるだけでなく、筆の動きが分かる図や、類似の文字を載せてくれていることで、納得がいき、理解が深まります。初めて書く古典は最初に目を通しておきたいことばかり。もっと早く買えばよかったです( ノД`)シクシク…。

【3、書く上で参考になる臨書作例が豊富】
26・27ページより☆臨書作例のお手本が凄くお上手で見やすい…こういうの有難い~( *´艸`)

本の中にはポイントと一緒に、臨書の作例が載っています。臨書のベテランの方は原本を見て書けると思うのですが、私のようにまだ古典の特徴も理解していない初心者には難易度が高い(;・∀・)。なので、筆脈が分かりやすい臨書作例があることはとても助かります。同じ見開きページに原本が載っているので、チラチラ見つつ練習できるのが良いです。また作品として落とし込む際に参考になりそうなのが、本の最後の方にあった倣書の作品。この本をただお手本にするだけではなくて、臨書の練習の先にどういうことができるのかイメージしやすく、今後が楽しみになりました

74・75ページより☆半切の倣書も載っていました。凄く美しい~こんな風に書けばいいんですねぇ~(*^▽^*)
【4、古典の解説、歴史、コラムで、作品や時代の背景が分かる】

もちろん古典の知識もしっかり学ぶことができます。本の冒頭には原本図版が原寸で載っていました(意外と小さいんだな~)。

6・7ページより☆孔子廟堂碑、三井文庫の拓本、ちゃんと見てみたかったんです(*‘∀‘)

どんな時代にどういう背景があって、誰がどうやってこの作品を書いたのか。作者の虞世南が影響を受けた古典の写真が載っていたり、深く関わりのあった太宗皇帝とのエピソードのコラムがあったり…。その後拓本がどうなったとか、今残っているものは何なのかなど、そういう情報も臨書には大切なことで、読み物としても楽しむことができます

70・71ページより☆人柄がよくわかるエピソードに、親しみが持てます(/ω\)

臨書を楽しむ② 虞世南 孔子廟堂碑」、本当に買ってよかったです(*´▽`*)。この古典の練習を始めた4月に買えばもっと上手く書けたかもしれないのに、と思うくらい(笑)。「臨書を楽しむ」シリーズは全8巻ある(1古典につき一冊なので、8古典分あります)ので、少しずつそろえられたらいいなと思います(*^^)v。臨書を学んでいる人で、もう少し理解を深めたいと思っている人は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
◎↓私が買った「臨書を楽しむ② 虞世南 孔子廟堂碑」です◎

◎↓「臨書を楽しむ」シリーズ、いくつか載せておきますね◎